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こんぺい糖の効用

てんとうむし 835号 2012年4月13日

桜散らしの雨が週なかばに降り、白っぽかった花びらがピンクに変わり、また違った美しさを見せてくれました。10日の入園式は最盛期の桜に迎えられて50人のお友だちがろりぽっぷ子の仲間入りをしました。新しいお友だちのキラキラ光る瞳を前にし、私共スタッフも心が躍る思いです。
さて、式の中で園長がこんぺい糖の話しをしたのを覚えておいででしょうか。初めての方は、「ん?何だろう」と思われた方もいらっしゃる事と思います。こんぺい糖について少し付け加えさせていただきます。

いつの頃からか、私は朱塗りの円い小さな小箱に入れたこんぺい糖を手元に置くようになりました。できるだけたくさんの子どもたちと言葉を交わしたいという思いがきっかけでした。今やこんぺい糖は子どもたちを私をつなぐ必須アイテムとなり、1粒食べればみるみる元気になる“魔法のこんぺい糖”になりました。1日1個、あしたも1個と言い聞かされている限定品の小さな小さなこんぺい糖は、子どもたちにとってはチョコレート1枚分くらいの甘味と元気を与えてくれるように思います。
朝登園したらまずこんぺい糖を食べなければ始まらない子、仲良しの友だちと「こんぺい糖もらいに行こうか」と声をかけ合って来る子たち、遊びが見つからずとりあえずこんぺい糖でも…とやって来る子、友だちとうまくいかなくなってちょっと一息入れに来る子、休み明けに「しばらくだね」と顔を見せに来る子、楽しくっても、ちょっとつまらなくっても、ふっと開いた時間を、こんぺい糖をはさんでいろいろと言葉を交わす。そして、こんぺい糖に後押ししてもらい、部屋をかけ出して行く。そんな子どもたちの姿を毎日目にすることをできるのが、溜まらなく幸せです。

こんぺい糖の効用

こんぺい糖にまつわるエピソードを1つ。3月の卒園式の事です。ほんの思いつきで卒園児にこんぺい糖を1袋ずつプレゼントした後日談です。4月になってお母様からお手紙をいただきました。

幼稚園から1人で小学校へ進む息子は、“不安と、でも大丈夫!”という気持ちを抱いての入園式だったと思います。前日の夜、息子にこんぺい糖の話しをしました。「卒園式の時に皆にくれたこのこんぺい糖には、園長先生の、先生達の気持ちがたくさん込められているんだヨ。1人じゃないヨ。さみしい時には、幼稚園を思い出して、園長先生や先生達がいるヨ。お友だちと楽しかったあの思い出をこのこんぺい糖が思い出させてくれるヨ。元気を出して!!って。そういう優しい気持ちがたくさん込められたこんぺい糖なんだヨ。」と伝えたら、緊張していた 気持ちが解けたのか!?顔をくしゃくしゃにして泣いた息子。<br />「うん!!」と言ってこんぺい糖を大切そうに見つめていました。そして入学式当日!!1粒のこんぺい糖を食べて、「よし!!」と1人で気合いを入れている姿は、どこか決意を込めている様な気がして、男の子の頼もしい姿に、親としても少しずつ、手を掛ける事から目を配る時が来た事を感じました。きっと楽しい事ばかりではないと思いますが、そんな時にはこんぺい糖に込められた思いが、支えてくれると思います。(原文のまま)<卒園児 新一年生母>

今週のろりぽっぷ子たち

てんとう虫みーつけた!!

てんとう虫みーつけた!

入園式の日、園庭の満開の桜の下で記念写真を撮りました。
あの桜は、“つばさくんの木”と名付けられたろりぽっぷの特別な思いが込められている木です。この桜の季節にぜひお伝えしたくて、つばさんくのお母様が書かれた分をとり上げさせていただきます。

つばさくんの木

その気は、埼玉県岩槻市内の“ろりぽっぷ幼稚園”の園庭に、子どもたちの賑やかな声に囲まれて立っている桜の木です。平成7年11月7日、学校帰りに横断歩道上で交通事故に遭い亡くなった息子のために、園の先生方が49日の日に植えて下さいました。細くて小さな桜の木は、園児達の居ない北風の吹く寒い園庭の中で、戸惑うように不安気に揺れていました。植木屋さんは、「今年、花は無理でしょう」と、言ったそうです。

「今年、咲くはずのなかった桜の花が数個咲き出しましたよ」との電話を園長先生から頂き、駆けつけました。

花をつけた枝は、指の太さ程しかなかったけれど、確かに生きている逞しさでした。桜の木には、『つばさくんの木』という、木に彫刻されたプレートがかかっています。ある園児のお父様が、作って下さいました。それは、まるで園児達の名札のようです。桜の木は名前をもらい、幼稚園の仲間に加えてもらいました。嬉しかったんだよね。嬉しくて、楽しくて、頑張って咲いちゃったんだね。
翔は、姉と共に幼稚園に行きたくて、2歳で入園してしまいました。周りに友だちが居なくて寂しかった事もあり、入園してからは大勢の友だちと仲良く遊びはじめました。自由保育という教育方針の中で、翔は本領発揮しました。新聞紙を細く丸めて剣を作って戦う。割ばしと輪ゴムで鉄砲を作って、ヒーローになる。七輪でさんまを焼き、上手に骨を取ってみせる。

楽しくてたまらない幼稚園生活を、4年間過ごし、結局すぐ隣りにある小学校の3年間より長くなってしまいました。
ある日、桜の木は園児達の格好の対戦相手となったそうです。春の優しい風に誘われて花びらが舞って、幼くて小さな木は園児達の力でも揺れるからおもしろかったのでしょう。根元近くの所が傷ついてしまったそうです。その事を知った園長先生が、何故つばさくんの木というのか話して下さいました。そうしたら子ども達は、それぞれ布を持って来て、傷ついた所に巻いてくれたそうです。優しくそっと、自分達が母親に包帯してもらった時のように、桜の木を包んでくれたのだそうです。
悲しくて、辛くて、どうしようもなくて塞ぎ込んでしまっていたけれど、皆様の優しさに励まされ春がくれば咲く桜の花に勇気をもらいました。つばさの魂が、いつまでも園庭で人々のことを見守ってくれていることを念じています。

岡山県公募・・・木にまつわる思い出「森のピノキオ」より(2000年刊)

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